yangserの日記

やんさあです。

『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』 +αのブックリスト

『ぼくらの頭脳の鍛え方 -必読の教養書400冊』立花隆佐藤優

400冊のブックリストと付録の10冊は他ブログにあったので、合わせて読んでおくと良いと紹介されている本を書いておきます。

 

目次

 

第1章 読書が人類の脳を発達させた―狂気の思想、神は存在するか、禅の講話

ブックリスト1 知的欲望に満ちた社会人へ―書斎の本棚から二百冊

第 2章 二十世紀とは何だったのか―戦争論、アメリカの無知、スターリンの粛清

第3章 ニセものに騙されないために―小沢一郎、官僚は無能だ、ヒトゲノム

第4章 真の教養は解毒剤になる―マルクス、貧困とロスジェネ勝間和代

第 5章 知の全体像をつかむには―東大生・立花隆、神学生・佐藤優、実践読書術十四カ条

ブックリスト2 すぐ役に立つ、すぐ買える―文庫&新書二百冊

 

 

 

 

400冊のブックリストと付録で紹介された10冊はこちらに詳しい

http://d.hatena.ne.jp/gnostikoi/20100610/1276127526

 

 佐藤優

12.『認識と関心』ハーバーマス 著 『岩波哲学・思想辞典』廣松 渉ら 編 

13.『存在と時間〈上〉〈下〉 (ちくま学芸文庫)』ハイデッカー 著 細谷 貞雄  翻訳  + 『存在と時間〈上〉〈中〉〈下〉 (岩波文庫)』桑木 務  翻訳 

34.『世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)』柄谷行人 著 + 『トランスクリティーク――カントとマルクス (岩波現代文庫)』柄谷 行人 著

138.『謎の大王継体天皇 (文春新書)』水谷千秋 著 + 171.『口語訳 古事記―神代篇 (文春文庫)』、『口語訳 古事記―人代篇 (文春文庫)』『古事記講義 (文春文庫)』三浦佑之 著 + 137.『日本書紀(上)(下)全現代語訳 (講談社学術文庫)』宇治谷孟訳 + 85.『神皇正統記 (岩波文庫)』北畠親房

155.『コーヒー・ハウス (講談社学術文庫)』小林章夫 著『公共性の構造転換(未来社)』ハーバーマス 著

180.『賃銀・価格および利潤 (岩波文庫 白 124-8)』カール・マルクス 著 + 56.『資本論 1,2,3,4,5,6,7,8(岩波文庫 白 125-1~9)』マルクス 著

185.『愛と資本主義 (角川文庫)』中村うさぎ 著 +56.『資本論 1,2,3(岩波文庫 白 125-1~3)』マルクス 著

188.『入門!論理学 (中公新書)』野矢茂樹 著 + 『論理学 (東京大学出版会)』野矢茂樹 著 

 

立花隆

106. 『戦艦大和―生還者たちの証言から (岩波新書)』栗原俊雄 著 + 『戦艦大和ノ最期 (講談社文芸文庫)』吉田満 著

107.『きけわだつみのこえ』の戦後史 (文春文庫)』保阪正康 著 + 『きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)』日本戦没学生記念会 編 

122.『昭和天皇独白録 (文春文庫)』寺崎英成、マリコ・テラサキ・ミラー 著『徹底検証 昭和天皇「独白録」(大月書店)』藤原 彰ら 著

180.『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (光文社古典新訳文庫)』フロイト 著+ 181.『フロイト=ユンク往復書簡(上・下) (講談社学術文庫)』W・マクガイアー、W・ザウアーレンダー 編  + 付録8.『フロイト先生のウソ (文春文庫)』ロルフ・デーゲン 著

 

最後に、付録 立花隆による実践に役立つ14カ条を書いておきます。

※あくまで仕事と一般教養のための読書についてであり、

 趣味のための読書についてではない。

(1)金を惜しまず本を買え。本が高くなったといわれるが、基本的に本は安い。一冊の本に含まれている情報を他の手段で入手しようと思ったら、その何十倍、何百倍のコストがかかる。

(2)一つのテーマについて、一冊の本で満足せず、必ず類書を何冊か求めよ。類書を読んでみてはじめて、その本の長所が明らかになる。そのテーマに関して健全なパースペクティブを得ることができる。

(3)選択の失敗を恐れるな。失敗なしには、選択能力は身につかない。選択の失敗も、選択能力を養うための授業料と思えば安いもの。

(4)自分の水準に合わないものは、無理して読むな。水準が低すぎるのも、水準が高すぎるのも、読むだけ無駄である。時は金なりと考えて、高価な本であっても、読みさしでやめるべし。

(5)読みさしでやめることを決意した本についても、一応終わりまで一ページ、一ページめくってみよ。意外な発見をすることがある。

(6)速読術を身につけよ。できるだけ短時間のうちに、できるだけ大量の資料を渉猟するためには、速読以外にない。

(7)本を読みながらノートをとるな。どうしてもノートを取りたいときには、本を読み終わってから、ノートを取るためにもう一度読み直したほうが、はるかに時間の経済になる。ノートを取りながら一冊の本を読むあいだに、五冊の類書を読むことができる。たいていは、後者のほうが時間の有効利用になる。

(8)人の意見や、ブックガイドのたぐいに惑わされるな。最近、ブックガイドが流行になっているが、お粗末なものが多い。

(9)注釈を読み飛ばすな。注釈には、しばしば本文以上の情報が含まれている。

(10)本を読むときには懐疑心を忘れるな。活字になっていると、何でももっともらしく見えるが、世評が高い本にもウソ、デタラメはいくらでもある。

(11)オヤと思う箇所(いい意味でも、悪い意味でも)に出合ったら、必ず、この著者はこの情報をいかにして得たか、あるいはこの著者のこの判断の根拠はどこにあるのかと考えてみよ。それがいいかげんである場合には、デタラメの場合が多い。

(12)何かに疑いを持ったら、いつでもオリジナル・データ、生のファクトにぶちあたるまで疑いをおしすすめよ。

(13)翻訳は誤訳、悪訳がきわめて多い。翻訳書でわからない部分に出合ったら、自分の頭を疑うより、誤訳ではないかとまず疑ってみよ。

(14)大学で得た知識など、いかほどのものでもない。社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質、特に20代、30代のそれが、その人のその後の人生にとって決定的に重要である。若いときは、何を差し置いても本を読む時間をつくれ。

ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)

ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)